zeta

編集プロダクション ジータは、マンガを中心とした
コンテンツを企画・制作する会社です。

お知らせ

2023.11.30

山粧うは秋の季語

山粧うは秋の季語

こんにちは、ジータのTです。今年も残り一ヵ月となりました。
普段は季節の移ろいに感じ入ることもない野暮な私なのですが、
数週間ほど前にグループ会社内サークルからのお誘いがあり、
紅葉狩りに登山をしてきました。

 

山登りはおろか、紅葉を見ようなどと思ったこともない野暮な私なので、
この貴重な体験を前にテンションも上がり、
「よ~し、頂上で紅葉を見ながら一句詠んじゃおっかなぁ」などと
脱・野暮な男に向けて秋の季語を調べたりしておりました。

 

「山粧う(やまよそおう)」は紅葉で美しく彩られた山の様子を表す秋の季語。
他に山笑う(春)・山滴る(夏)・山眠る(冬)があるらしく、
そんな情緒ある言葉を知っただけで風流な男になれた気がしたのでした。当日までは――。

 

そして、登山当日。
登山と言っても、とてもとても低い山でして、家族連れも利用するコース。
「あんなの山じゃないですよ。ハイキング程度ですよ」という
ガチ登山が趣味の方のお言葉もありましたので、
「そうかそうか、それじゃ余裕だな。」などと高を括っていたのですが……
数十分後、己の甘さを恥じていました。

 

ひたすら坂を上り続ける行程に、汗はダラダラ、体はヘトヘト、膝はガクガク…
笑顔で登るご年配の方やキャッキャッとはしゃぐ子どもたちを横目に
日ごろの運動不足を痛感したのでありました。

 

一句詠もうなんてフザけたことを思うこともなく
「紅葉ってきれいだと思いました」
という小学生の作文的感想を抱いて下山。
下山後はみんなでBBQ。疲労困憊の体が欲するままにビールやら日本酒やらをガブ飲み。
「こうやってウマい酒を飲むための登山だな」
というガード下のオヤジの酔言的感想を抱き、
山の粧い以上に顔を紅くして帰宅する野暮な私なのでありました。

SHARE